11月ともなると寒くなり、野の花も霜が降り、枯れてしまいます。庭に数本残る残花と枯葉の色は寒く長い冬の到来を告げるかのようです。11月の掛軸は壺中日月長(こちゅうじつげつながし)悟りの世界とは「不生不滅」(何ものも応じず、また滅びない)もので時間と空間を超越したものでそこには大小、長短、広狭、曲直などの差別はない。茶道とはまさに、狭小な室内に時間と空間を超越した別天地を開き「壺中日月長」の禅的な真意を、生活に即して如実に具現するものでなければいけない。俗世とは次元を異にする別天地をそこに開き、主客と共に心ゆくまでこの世界に遊戯するものでなければいけない。との意。お花は蔦の枯れ葉、椿、チェリーセイジ。チェリーセイジは鹿が嫌う香りで良く鹿よけに庭に植えるものですが、皆に臭いを嗅いでもらうといい匂いとの事でした。ハーブに近い香りです。お菓子は蔦の照葉。寒く長い冬の到来を身近に感じる茶会となりました。
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