一年の季節の中ですがすがしい風が南方より吹いて来て、新緑の美しさも目に映えて、心も沸き立つ季節となりました。新型コロナウイルスによる自粛の中、自然の姿に心癒される日々です。5月のお軸は「樹上鯉魚開口笑」(じゅじょうのりぎょくちをひらいてわらう)樹の上に魚??魚が笑う?それわ何でしょう?皆に聞きました??しばらく考えていましたが鯉のぼりと答えが返って来ました。この禅語は深い意味があり、真理の世界では、言葉や思考を超えたところにその世界が広がっています。とらわれることなく、それまでの観念を捨て去ることによって、あらたなる道が開けてくるという意味。お菓子はボタンの花。お花は小てまり、姫シャガ、鯛釣り草。それにしても5月の風に吹かれて鯉のぼりが悠々自適と空を泳いでいる姿を想像するだけで、心が晴れやかになります。風に身を任せ、薫風を感じながらのお茶会でした。
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