秋とは言え朝晩の冷えこみが一段と感じる季節をなりました。空気が冷えこみ、頭上の名月がまた一段と美しく見える今日この頃です。今月の掛け軸は「吾心似秋月」(わがこころしゅうげつににたり)『寒山詩』の中でも屈指の名句。自分自身に向き合い、心の奥底に見入る時、その凛として澄み切った清らかさは、まるで秋の月のようだ・・・これは、俗塵をはるかに離れた深山幽谷にあって、壮絶な枯高の道に生きる、その暮らしの中から溢れ出るような珠玉の言葉です。お菓子は満月。お花は吾亦紅、シュウメイギク、秋海棠、佐賀菊、紫式部。名月を感じながらのお茶会でした。


すかい寮
2021/10/19

10月「わさび」と「からし」の茶道教室
すかい寮
2021/09/28

9月「わさび」と「からし」の茶道教室
急速にコロナの感染者が激減し、第5派が治まりつつある中、日没が早まり、アッという間に外が真っ暗になってしまう今日この頃です。今月の掛け軸は「水和名月流」(みずはめいげつにわしてながれる)美しい禅語です。まさに今の時期を表現するお軸です。自然の美しさを表現しています。水は流れていても、月は流れては行きません。水の流れに美しい月が映り込んでいる様子を表しています。月は、私達日本人にとって、秋という季節に直結している、直ぐにイメージできます。繰り返される季節の移り変わりの中から、我に固執する事なく、和して、お互いを敬う気持ちを持つと言う意味。花は秋名菊、友禅菊、木槿、紫式部、猫の髭。お菓子はきみしぐれ。秋の空気と爽やか風を肌に感じながらのお茶会でした。